クリアエッジフィルター

概要

ぼけた輪郭のフチの部分を重点的に先鋭化し、キレのある輪郭を得るためのフィルターです。

他の一般的手段で輪郭を先鋭化しようとする場合、周辺コントラストの強調により一見輪郭が先鋭化されたように見えますが、実際には輪郭で鋭い階調変化が実現されるわけではありません(階調変化に要する幅は変わらない)。 このクリアエッジフィルターでは、ぼけた輪郭を急速に階調の変化する、キレのある輪郭に補正することが可能です。

僅かにぼけで甘い感じのする輪郭の補正にお使い下さい。 また、ぼけた輪郭以外に対する弊害は少なく使い易いフィルターですので、控え目に使用することで、縮小処理で失われたシャープネス補完などの味付けにも利用できます。

また、フォーカスエイドフィルターや輪郭強調との併用も効果的です。 その場合、フォーカスエイドフィルターや輪郭強調で処理した後の画像の輪郭に、更に軽くキレを付与するようにクリアエッジフィルターを使用すると、とても自然な仕上がりを得ることができます。

サンプル画像については、ご案内のクリアエッジフィルターのページをご覧下さい。



標準パラメーター

典型的な利用方法での便宜のため、以下の選択枝を用意してあります。 クリアエッジフィルターは、微妙な効果を得るためのフィルターですので、選択枝による差も微妙なものです。



パラメーター

ぼけ幅・無効果幅追加率・効果の、3つのパラメーターがあり、クリアエッジフィルターを選択するとコントロールパネル(画面右側)に表示されます。



ぼけ幅

補正対象とする輪郭の、階調変化する幅を指定します。 この値未満の幅で階調変化する(比較的鋭い)輪郭は影響されません。

多くのフィルターでは、処理半径や指定幅を大きくすると効果が強くなるのが一般的ですが、クリアエッジフィルターでは、ぼけ幅の指定を大きくすると画像全体に対する効果は弱くなります。

無効果幅追加率

通常は 0 で使用して下さい。

ぼけ幅に対するパーセントでこのパラメーターを指定すると、より広い幅でぼけた輪郭 だけを対象に、しかし、補正対象範囲は「ぼけ幅」で指定した部分のみに限定する ことができます。

効果

施す効果の強さを指定します。

画像によって効果の出にくい場合があるため、ある程度大きな値(200 前後)を指定する場合も多くなると思われますが、効果を強くし過ぎないようご注意下さい。

クリアエッジフィルターが主眼とするのは、輪郭のフチの部分に限定した微妙な効果です。 隠し味程度の微妙な味付けに利用して下さい。

使用時のコツ

クリアエッジフィルターは、輪郭の更にフチに限定したシャープネス補完フィルターであると考えるのが良いと思われます。 ピントが少し甘い場合や、画像にもう少しキレがほしいときなどに利用して下さい。

輪郭の「フチの先鋭化」だけでは済まないピンぼけを補正するために、クリアエッジフィルターを強く施し過ぎてはいけません。 適度なシャープネスを伴った画像は見栄えがするものです。 しかし画質に厳しい人たちから見れば、過剰なシャープネスは画質劣化と捉えられます。

以下の画像は効果のわかり易さのため、少々強目に効果を施したものです。 指定のぼけ幅が小さい方が、全体的な効果が強いことに着目して下さい。 なお、前記のような意味で、効果の指定値はもう少し抑えた方が良いかもしれません。

  元画像   クリアエッジフィルター処理後 ぼけ幅 5.0   クリアエッジフィルター処理後 ぼけ幅 4.0   クリアエッジフィルター処理後 ぼけ幅 3.0  
         
    ぼけ幅 5.0
無効果幅追加率 0
効果 200
  ぼけ幅 4.0
無効果幅追加率 0
効果 200
  ぼけ幅 3.0
無効果幅追加率 0
効果 200
 
  すべて原寸のまま一部のみトリミング
 
  元画像 (437,446 bytes)   処理後全体 (238,383 bytes)   処理後全体 (242,886 bytes)   処理後全体 (252,082 bytes)  


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