階調・色調補正 - ヒストグラム補正

概要

階調を調整する機能のひとつで、多くの場合コントラストを上げるために使われます。

画像の状態にあわせて必要な部分に階調を振り当てることができます。



パラメーター

指定するのは、下限・上限の値のふたつです。

ヒストグラムの見方

ヒストグラムのグラフの、横軸は階調(明るさ)、縦軸はピクセル数です。 各階調の値を持つピクセルが画像全体の中で、どのような数の分布をしているかが、グラフ内に曲線として示されます。

ここで、色つきの線はRGB各要素毎の分布で、黒い線は輝度での分布を示します。

この例では、ヒストグラムのグラフの中央だけが盛り上がり、左右のかなり広い範囲で(該当の階調の)ピクセルがほとんどないことを示していますので、ヒストグラムからもコントラストの低い画像であることがわかります。



下限

この値より低い階調は最小値(0)に潰し、その分の階調を上限との間の中間域に割り振ります。

下限の下に示されている比率は、該当の下限の値のときに最小値(0)に潰されるピクセルの、全画像中での比率です。 またヒストグラムのグラフ中にも、下限の位置が縦線で示されます。

また、マウスの左ドラッグ操作でこの縦線を左右に動かすことによっても、下限の値を変更することができます。

上限

この値より高い階調は最大値(255)に飛ばし、その分の階調を下限との間の中間域に割り振ります。

上限の下に示されている比率は、該当の上限の値のときに最大値(255)に飛ばされるピクセルの、全画像中での比率です。 またヒストグラムのグラフ中にも、上限の位置が縦線で示されます。

また、マウスの左ドラッグ操作でこの縦線を左右に動かすことによっても、上限の値を変更することができます。

使用時のコツ

下限と上限の間の幅を狭くすればするほどコントラストが高まります。 ヒストグラム補正でコントラストを上げるということは、シャドウ部の一部を黒く潰すかハイキー部の一部を白く飛ばすかして、その分の階調を中間域に振り当てることを意味します。 また、コントラストを高くし過ぎると画像が全体に荒れた感じになりますので、適度なコントラストを得ることが重要です。

画像から眠さを除去するため、あるいは画像を引き締めるためには、どこかでその分の階調の幅を浮かせる必要があります。 それをシャドウ部で浮かせるためには下限の値を上げます。 ハイキー部で浮かせるためには上限の値を下げます。

ヒストグラム補正ではその選択を任意に行えるため、単なるコントラスト補正よりも適切な補正結果を得ることができます。 また、潰すのか飛ばすのかは、画像の中で該当部分に階調を残すことが重要なのか、あるいは階調が残っていてもあまり意味がないのかで考えて下さい。 下限や上限のパラメーターの下に示される比率を小さく留めるのが、必ずしも良い方法とは限りません。 画像の状態や撮影意図によって、潰すか飛ばすかを選ぶべきです。

なお、ピンぼけ・手ぶれレスキューでは、ヒストグラム補正操作中に、元画像か結果画像の上にマウスポインタを持って行くと、該当のピクセルの(元画像上での)RGB値が、ヒストグラムのグラフ中に縦線で示されますので、それも参考にすることができます。



また、ヒストグラム補正によって結果的に画像の全体的な明るさの印象が変わることがあります。 しかし、明るさを調整する目的でヒストグラム補正を使用することは、お勧めできません。 ヒストグラム補正では、あくまで画像に適度なコントラストを与えることを主眼として補正を行い、明るさの調整も必要な場合にはそれは明るさ調整機能で行って下さい。 その方が容易で、たとえば画質や画像の自然さというような面でも良い結果が得られます。

なお、ヒストグラム補正より少々操作が難しくなりますが、トーンカーブ補正機能を使うと、なお微妙な調整を行うことができます。

トーンカーブ補正機能でこのようなパラメーターを指定すると、当ページで示したヒストグラム補正例と、ほぼ同じ結果となります。





「ピンぼけ・手ぶれレスキュー解説」トップに戻る