階調・色調補正 - トーンカーブ補正

概要

階調をきめ細かく調整する機能です。

ヒストグラム補正や一般のコントラスト調整など、階調に関する他の補正手段でできることは、ほぼなんでもトーンカーブ補正で行うことができます(明るさ補正を厳密なガンマカーブに従って行うことはできませんが、実質的にほぼ同様の補正は可能です)。

しかし、トーンカーブ補正は調整に微妙さが要求されるため、階調の調整のすべてをトーンカーブで行うのではなく、明るさについては明るさ補正と(時によってはヒストグラム補正とも)併用するのが良いでしょう。 ピンぼけ・手ぶれレスキューでは、ヒストグラム補正・トーンカーブ補正・明るさ補正と多段階に調整を行うことによる画質劣化をまったく心配する必要がありませんので、特に明るさについては明るさ補正と積極的に併用した方が、現実的により良い結果を得られることと思います。



パラメーター

指定するのはトーンカーブのグラフ中のポイントで、最大20個までのポイントを使用できます(グラフ中で左クリックすると新たなポイントが設けられ、右クリックではポイントの削除や移動のメニューが表示されます)。

スムーズのチェックボックスは補助的なパラメーターで、これをチェックした場合には指定したポイントの間はスプライン曲線で結ばれます。 このチェックを外すと、ポイントの間は直線で結ばれます。

スプライン曲線はポイントの僅かな位置の差で敏感に反応することがあるので、操作には多少の慣れが必要かもしれません。 実際のレタッチでは結果にさほど差がないことが多いのですが、原理として曲線の方が望ましいと考えられるためか、一般に直線よりもスプライン曲線が使用されることが多いようです。

しかし慣れないうちは、スプライン曲線の扱いに困難を感じる時には、スムーズのチェックを外して直線で操作することをお勧めします。 直線で操作する限り、トーンカーブの操作はそれほど難しいものではありません。

トーンカーブのグラフの意味

コントロールパネルには、上下にふたつグラフが表示されますが、ここで中心となるのは上のトーンカーブのグラフで、横軸の階調を、指定した曲線に応じて縦軸の階調に写像するような意味を持ちます。 下のヒストグラムのグラフは補助的なもので、直接の操作対象にはなりません。

トーンカーブ(およびヒストグラム)のグラフの横軸は、補正前の階調です。 左端は最も暗い 0、右端は最も明るい 255 で、JPEG や BMP ファイルのRGB毎の階調に対応しています。

トーンカーブのグラフの縦軸は、補正後の階調です。 下端は最も暗い 0、上端は最も明るい 255 で、JPEG や BMP ファイルのRGB毎の階調に対応しています。

そして、下側のヒストグラムのグラフは、横軸のそれぞれの階調に対応するピクセルが画像中にどのくらいの比率あるのかを参考のために示しています。 ヒストグラムのグラフについて、より詳しくはヒストグラム補正のページを参照して下さい。

なお、このヒストグラムのグラフでは、ヒストグラム補正処理後のヒストグラムが表示されます(階調・色調補正のページの処理手順を参照)。



使用時のコツ

トーンカーブのグラフでは、より豊富な階調を、曲線(直線)の傾斜の強い部分に割り当てることになります。 逆に水平に近い部分には、あまり階調を割り当てないことになります。

上記の例では、枝垂れ桜の花が元々中間域の上の方の階調を持っていますので、その部分の傾斜を強くして、枝垂れ桜の花に豊富な階調を振り当てるようにしました。 また、元々空はほとんど白飛びしているので、その部分の階調は詰め、逆に暗い部分は潰れ過ぎないように持ち上げています。

このようにトーンカーブ補正では、コントラストを上げるばかりではない、きめ細かい調整を行うことができます。 しかし勿論、コントラストを上げるための使い方も典型的な使用法で、その時のトーンカーブの曲線の形から一般に「S字補正」と呼ばれます。

これはS字補正の例ですが、S字といっても非常に緩いカーブで十分な効果があり、僅かなカーブの度合いでコントラストも大きく変わります。

ピンぼけ・手ぶれレスキューでは、同じスケールの横軸で画像のヒストグラムが下側に表示されるので、ヒストグラムを参考にしてのトーンカーブ補正を行うこともできます。

この例では、右上と左下を対称にしていないことに着目して下さい。 階調の上側の対応するピクセルのほとんどない部分で大きく階調を詰め、その分だけ中間域に対して豊富な階調を割り当てています。



元画像か処理済み画像の上にマウスポインタを持って行くと、その位置のピクセルのRGB値がヒストグラムとその下のトーンカーブのグラフ中に縦線で示されます。





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